ordinary day

思ったことを気ままに。日々向き合って、自分や生活を心地よく。人を照らせる人間になりたい。音楽やカフェ、旅や自然。

過去でも未来でもない、今この瞬間

私の好きなバンドは、今、今日この日のコンディションでこのメンバーでできる演奏をアレンジを歌声をその空間で聴いてもらうことをとてもとても大切にしている。

リスナーを含めて同じメンバー、同じコンディションで行うライブは二度と来ないから。
その場の音、震動、光、声は後で雑誌やネットの写真を見返しても、味わうことができないから。


昨日、その人達のライブに行った。
それはそれは、素敵な空間だった。


その帰りのバスで雲1つ無い綺麗な綺麗な夕暮れの空を見送った。

この綺麗なグラデーション、日が沈むにつれて色の範囲は狭まるけど色が濃くなって美しいこと。
田んぼや湖に山と空の色が映って美しいこと。
木々が黒く影のようになってオレンジを背景にして過ぎ行く景色の美しいこと。

あぁ、これを誰かと分かち合いたい。
だけど生憎一人だ。

夕暮れなんて毎日見れる。
でも毎日違う表情だ。

しかもこれは今日、今この場所でこの状態でこの気持ちで見てるからそう感じられること。
みんながみんな、自分と同じようにはこの景色に思いは寄せないだろう。
例え、写真で撮って帰って誰かに見せたところで今のこの風景、感情は伝わらないだろう。



ライブとかそういう特別な何かだけじゃなく、日常はそういう瞬間に溢れている。

そういう瞬間の想いや切なさはどこにやればいいのだろう。
やり場がないから自分の中で湧いて消えてく。

だけもども、そういう瞬間を大切にしたい。


そういう瞬間に傍にいる人がいるなら、(同じ熱量でそこに気持ちを注いでることはあり得ないのだけど)その瞬間にできる限り分かち合っておきたい。
というか分かち合えたなら嬉しい。


あと、物理的な意味だけじゃなくて…
今、自分のいるところで見える景色。今、自分の状況だから感じること。今、周りにいる人。

全部今。
今、今、今。
綺麗な景色ばかりじゃないけど、
大事にしたい。


話が飛び飛びのような気もするけど、
昨日のライブでの言葉と今の気持ちがなんだかリンクしたので書き留めておきたかった。


って似ているようで似てない話。