駅までの道に「さざんか」が咲き乱れている。
「♬~さざんかさざんか咲いた頃
焚火だ焚火だ落ち葉焚き~♪」
脳内再生をしながら駅まで向かう毎日。
あぁ、もうこんな季節まできているのか。
周りの木々や花々、風の冷たさ、日の長さ…思い出すようにしてそれを実感する。
世間では、冬休み、クリスマス、年末年始、お正月…と何かと忙しい期間に突入しているのだろう。
ブログでも2017の振り返りという記事をよく見かけるようになったし、流れるラジオでは大掃除がどうとか、お節がどうとかっていう話題をよく耳にするようになった。
だが、なんか私は違う。
その慌ただしい世間をぼんやり眺めていて、自分はその中にいないような気分。
(まぁ、これも人間が勝手に作った慣習・1つの区切りのようなもので、時間の流れはいつもと全く変わらないのでそれが間違いなわけでもない気もするが。)
1人暮らしで誰にも何も言われず、自分が好きな時に好きなことができるからそうなりやすいのかもしれない。
恋人または家族がいて、(ましてや子供がいたら)イベントはせざるを得ないかもしれないし、親戚の付き合いとかをしなければならなかったりで、きっとその慣習に深く携わるだろう。
今の私は、全て他人事。私には関係のないことに思える。
街できらめくイルミネーションも、お店でみるクリスマスケーキも、お店で聞くクリスマスソングも、大掃除も、年末年始にの忙しさも、親戚の集まりも…
私の周りの世界だけがそれに沿って動いているのかのよう。
そんな変わらない私の生活。
仕事終わりのロッカーで、「〇〇さん、お疲れ様」とチョコをいただいた。
ほんの些細なことだけれども、私には到底想像もしてなかった出来事。
1日の終わりに染みるような嬉しさと温かさだった。
これは紛れもない私事。