「なんか、ふわふわしてるね」
そういわれた。
そう。ふわふわ。
それは人柄とかじゃなくて、「地に足がついてない」ということだ。
それを聞いた瞬間、どきっとした(と思う)。
確かになって思った(と思う)
ははって笑いたくなった(と思う)
ちょっとだけは?って思った(と思う)
「と思う」という自分、すでにふわふわしている。
そんなにいけないことなのかな。
その人曰く、仕事と家の往復だけの暮らしじゃいけない、何か習い事とか、なにかこれってものを見つけなきゃ。オリンピック選手とかは輝いているでしょう?それは一つのことを目指してやっているから。
らしい。
あーはいはい。この手の話かって思った。そう思う自分も、もうなんかだめだなと思ったけど。
その歳でも結婚したいって自分磨き頑張っている人もたくさんいるよ。
らしい。
この人に私の話は通じないなと思った。
そしていや、待って。何も知らないあなたが、私の生活を見たことないあなたが、私が仕事と家の往復だけのつまらない暮らしをしていると断言できることがすごいなと思った。私が結婚したいとか、結婚はいいとかいつ言った?そんな風になに勝手に決めつけてるんだろうこの人はって思った。
いや、まぁ私の表情とか目とか発言とかきらきらしたものが見えないとかそういうのから判断できるのかもしれないけど、それにしても、ねえ?
そもそも仕事がつまらないなんて一言もいってないし。
それなりにやってる。それなりってなんだろうねとも思うけど。
そんな風に勝手にみないでとも思ったし、まぁ確かにめちゃくちゃ何かに向かって輝いた毎日を過ごしているわけでもないなとも思ったし。やれと言われてできるものでもないし、私を否定されたみたいだった。
言われたことは正当なことでその人は間違っていない。正しい。でもなにもかもそう型にはめ込まないでと思った。
「約束が欲しかったんだ 希望の約束が
その為なら 全てをかけられるような
それがある誰かさんはぎりぎりで大変なんだって
それがないからといってそんな風にみないで
一日中なにしてたんだっけ いらいらしたのはなぜだっけ
受け入れたような顔をして 欲張ってるんだろうな きっと」
(BUMPOFCHICKN ラストワン)
ふとこの曲が頭をよぎる。