ordinary day

思ったことを気ままに。自分を構成するものとは。他者とは。旅や自然。

また同じ夢を見ていた

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「また同じ夢を見ていた」 著者 住野 よる


単行本で出ていたときにきになって、でも文庫本が持ち歩きにもお値段的にも優しいからということで買わずにいた本。
文庫本が出ていたので購入して一気に読んだ。



この本を読んで…

やっぱり自分の行動が道を物語を作っていくのだと感じた。
物語的に、途中でああ、こういうことか!と思い、主人公を導くような登場人物がたくさんいるのだけれども、導きもあり、主人公も自分で選んでいた。そう思うと少し怖いけど、確かにみんないつだって自分で選んでいる。

自分にとっての幸せってなんだろう。と主人公が学校の授業の課題でなんどもなんども考えていくのもこの物語のキーで、いろんな人との会話や出来事から感じていく。
そして私にとっての幸せとはなんだろうかと考えた。
はっきりと言葉にすることはできない。
物語にも、「不幸じゃなければ幸せかと考えてみたけれどもそれも違う」とあった。
幸せなんて…他の人からみると、人が幸せ「そう」に見える。でも内面はわからない。幸せは量ることができない。
自分は不幸だなんて到底思わない。だけど、真っ向から幸せとは言い切れない。なんでだろう。自分でつくりだしたもの、他者からもらったもの。それで心が本当に満たされたときが幸せなのかもしれない。相変わらず自分のことしか考えてない答えだなと思う。
私は幸せなんだと言い聞かせることもできるし、私は幸せだったんだと気づかされる時もある。
時々ふとした瞬間にそう思える瞬間は私にもある。持続的に幸せだと思えなくても、今の嬉しかったな、人のことを思うと温かいもので心が膨らむ、そういう心がじわ~っとなる瞬間、そういうのに気づけている自分、それで十分かもしれない。もしかして本当はもう知っているのに知らないふりをしているだけなのかもしれない。



大人になるってどういうことだろう。
この物語では小学生と小学生、高校生と小学生、20代と小学生、先生と小学生、おばあちゃんと小学生…いろんな年代でのやりとりがある。
知らないってもしかしたら一番いい状態なのかな。知らないからこそ向かえる強さがある。知らないからわくわくする。まっさらな心って強い。いろんなことを知ってしまって、自分の中にそれは積みあがって、感情が住み着いて、それは自分へのブレーキにもなりうる。自分の当たり前になる。わくわくが1つ静かなものになる。経験や知識は確かに欲しいと思う。だけどそれが荷物になるようじゃいけない。なんども物語にでてくるのだけれども「心に隙間をつくる」すごく大事なことだと気づかされた。



単純に言葉の使い方、表現の言葉遊びみたいな書き方が多くて「言葉」に興味がある私は読んでいて面白かった。






また、同じ夢を見ていた (双葉文庫)

また、同じ夢を見ていた (双葉文庫)