ordinary day

思ったことを気ままに。日々向き合って、自分や生活を心地よく。人を照らせる人間になりたい。音楽やカフェ、旅や自然。

お見送り

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久々にこんなに晴れ晴れとした空を見た気がする。
海に光の道ができていた。
海に沈む太陽に船の影ができていた。
夕陽が綺麗だった今日。
歩道橋の上で日が沈んでいき、空が焼けるのを様々な色に変わるのをひたすら眺めていた。

歩道橋からは広場が見える。
休日だからか、家族連れが多い。
この時期だから凧揚げをしている人達が多く、あぁ、まだこの文化は無くなってないんだと思う。
空をすいすいおよぐ凧。あっちでもこっちでも。
羨ましく思うが糸に繋がれている。
果たして凧は気持ちがいいのだろうか、それとも窮屈に思っているのだろうか。

刻々と沈んでいく日と変化する空に舞う凧、なわとびをしている家族、走り回っている子供、シャボン玉をしている友人同士、立ち替わり足を止めて写真に景色をおさめて歩きだす人々…
映像を見ているみたいだ。
微笑ましく見ている、美しく感じている、心は晴れ晴れしている。
だけど自分はその中にはいない。
上から眺めているだけ。まるで世界が違うかのよう。私は決してその中にはいない。
いつもこうだなと思った。ちょっと離れて物事を見ているような。
これからもずっとそうなのかな。ちょっと怖くなったし寂しくなった。
それでも相変わらず空は素敵な世界をつくってくれている。
太陽が沈みきるのを見送って歩道橋を後にした。