ordinary day

思ったことを気ままに。日々向き合って、自分や生活を心地よく。人を照らせる人間になりたい。音楽やカフェ、旅や自然。

私が新しい音楽を心から受け入れるということ。

それは、過去を過去にできるときが来た、過去にする覚悟ができた、ということかもしれない。

私は、音楽に、思い出がついてまわる。
ある時期に頻繁にきく音楽は、私の中のその時代の音楽だということ。
この音楽を聴けば、あの時を思い出す。このアルバムを聴けば、中学時代を思い出す。
というように大まかな期間のときもあれば、あのときのあの出来事のときもある。
とりあえず、音楽とともに生きている。

ここ1年くらい、あまり音楽を聴いていなかった。新しい音楽を取り入れなかった。
自分でもそれがなぜなのかはわからなくて、まぁ、そういう時期もあるよね。という感じだった。
けれど、最近、新しい音楽、アルバムを繰り返し繰り返しきくようになった。

ふと、思った。これはこの時期が通りぎこのアルバムを聴くと(下手したら見ただけで)、今のこの時期の気持ちや状況を思い出すんだろうなぁ。と。
まだ通りすぎていないけど今までがそうだったからわかる。

今自覚したけど、その覚悟ができたから新しい音楽を取り入れる気に無意識のうちになったのかもしれない。

「過去が過去になっていくような気がした」
という文が、ここでも紹介した『薄情』という書籍にあった。
それを読んだ時は分からなかったけど、体感的に今その文を理解できた気がする。

過去は事実上では過去でも、私の中ではまだ過去にできていなかったものがあった。
多分音楽を聴かなかった(聴く気にならなかった)その期間がそうなのだろう。
過ぎ去った状況や感情にへばりついていた。
抜け出さなきゃと思っていたけど抜け出せなかった。
意識的にはやっていないのだけれども、音楽に乗っかってやっと過去という場所に運ばれていくのだろう。
音楽が気付かせてくれた。
私は過去を過去に置き前を向いて新たなものを築けるだろうか。