またもや雨音の朝。
7時には行動できるように身支度を済ます。
不快な宿を後にする。
朝食はない。
勿論コンビニもない。
最悪お昼と朝は一緒でいいや。車だし色々まわっているうちに見つかるかなと出発。
この日は1日雨予報。でも行くだけいっとこうと。
昨日、地図をみて大まかにルートを決めておいた。
最初は浄土ヶ浦へ向かう。
朝早いし、車がいないなぁ~と気持ちよく走り始めた。
このときは雨がましで、そこそこ視界も良かった。
まぁ、島なら端っこならどこにいっても海が見えて気持ちいいよなぁ。
次は、乳房杉(ちちすぎ)へ向かう。
かなりの山道でくねくねだし枝はたくさん落ちてるし…
しかも雨だから場所によっては霧がかっている。
所々避けるところがあるけれど、対向車が来たらけっこう危険。
途中に良い感じの流水があったから止まってみた。
不安ながらも進んでいくと突如現れる鳥居。
その奥に杉が!!
あっ!ここかぁ!
自然だから当たり前なんだけど、普通にそこにいる。
手前に少し広いところがあったのでそこまでバックで戻って車から降りて向かう。
気取らず自然に当たり前のようにただただそこにある。
いやぁ、でもこれはすごい。
圧倒される。荘厳で偉大で、でも自然で。
雨は少し弱まったけど、この薄暗くて水が馴染んでいる感じがさらに趣を出す。
これが本来の自然の姿なんだなぁ。
この乳房杉は、地面が地盤となっており、根っこから満足な水分がとれず、地上の湿気から水分を得るために根が上に向いたと書いてあった。
そうか。この世の命あるものはどうにかして生き延びようと姿を変える。
それが自然なかたちなんだ。
苦しくても難しくても、なくならない限り、命を続ける方に向かっていく。
それが自然の原理なんだ。
晴れていたらそれはそれでまた別の姿がが見れたと思う。
でも今日の姿、なかなか良かった。
途中に登山口とかもあったから晴れていたら登山したりハイキングしたりしてここを目指すとそれは楽しいだろうな。
ここへ来る道はあっちとこっち2つあるみたいだけど、海沿いを行く方が道がましと教えてもらっていたので、行きも帰りもおなじ道を通った。
次は白島展望台へ。
このときにはもう雨がしとしと降り続き、これ以降止むことはなかった。
眺望も良いはずなのに、真っ白に霧掛かり何にも見えなかった。
一応写真とったのに真っ白過ぎていらないのと間違えて消した。
まぁこれはこれで良い思い出かな。笑
やっぱり人1人いないや。
次はローソク岩展望台。
私が隠岐の島に行くと言ったら、みんな「ローソク岩があるところでしょ?」と言ってきた噂の。
私は知らなかったけど。笑
ここも、最後は細い山道。どんどん上っていく。
駐車場へ車を止める。
地図を見ると第一展望台と第二展望台があるらしい。
第二展望台へ向かった。
行きは下り。だけど意外に距離がある。つく頃には暑くなって汗をかいている。
これは帰りがきついだろうなぁと…
道が開けた。
あぁ、これか~!これが噂の。と。
島で見てきた岩たちはみんなそうなんだけど、確かにこれが自然に出来上がったのは面白いよなぁ~。
と思い眺める。
すべてに関して天気が悪いし傘を指してるし濡れてるしどこにも座ることも寄っ掛かることができないのでので滞在時間が短い。
帰りは上りでさらに暑くなった。
天気がよければ遊覧船があり、ローソク岩に凄く近づけるらしい。
とりあえずある程度みたし、どこにいっても眺望はよくないのでもう良いかなぁ~。と。
自然の中で生きるには、自然に従うしかない。
雨なら雨の過ごし方がある。無理に動かなくてもいいのだ。きっと。
どうしようか悩む。
でもご飯にありつけてなかった。この時点で12時くらいだった。
でも近くに何もない。途中、見かけたところとかは休みだった…
とにかくお腹がすいた。
とりあえず港の方に戻ろうとナビを設定。車を走らせる。
途中にラーメン屋を発見!
もうこの際なんでもいいから腹を満たさなければ…と思い、そこでラーメンを食べることにした。
ラーメンも久しぶりに食べる。
普段は食べないのにこういう旅のときは食べるなぁ。前食べたのは東北に行った時だったかな。
ラーメン屋ってなんか、どこにでも存在するけど見つけると安心感があるよなぁ。
ローソク島ラーメンというのを食べた。
味は色々選べた。塩にした
海苔がローソク岩の形していた。
まぁ、空腹は最大の調味料。とにかく美味しかった。
お腹も一杯。
レンタカーを返さなきゃいけないし付近に戻ろう。
まだ時間があったので、雑貨屋にいったり、昨日行ったカフェにもう一度行った。
そんなこんなで時間を使い、ガソリンスタンドへ。
お兄さんが、「結構山道走りましたね~。傷は元々あったんですか?」
と。
かなり車は汚したけど傷は元からあった。ここはレンタカー返す人がよく給油に来るんだろうなぁ。
いやぁ、この日、久々の人とのちゃんとした会話が嬉しかった。
ガソリンスタンドからレンタリースまですぐなのになかなか着かないなぁと思っていたら道を間違えていた。
またナビ設定して余分に走って到着。
レンタリースから港まで送ってくれたお姉さんとも少しばかりのお話。
お土産を買って船に乗る。
船に乗るのもこの旅の最後だが、ようやく慣れてきた。
眠っていたら着いた。
そして再び港から松江駅までのバスに乗り込む。
帰りのバスの中は不思議な空気だった。
遠足の帰りのバスの車内みたいな。
みんな他人同士だけど、同じ場所から同じ場所に向かう。
それぞれ帰るのか行くのかは分からないけど。
少しだけ気だるいようなみんな同じ重たい空気を纏っているようだった。
それから駅につき最寄り駅までまた数時間の特急電車+新幹線。
ここは特になにもないので終わり。
旅から覚めるのが難しい。
次の日も少しばかり旅の気分を引きずってしまう。
非日常と日常とを分けてしまうのは何か嫌だけど、そうなってしまう。
できるだけ普段から色んな局面を作っていきたいな。
この旅で関わってくれた人、気付けたことに感謝。