ordinary day

思ったことを気ままに。日々向き合って、自分や生活を心地よく。人を照らせる人間になりたい。音楽やカフェ、旅や自然。

私はこれを知っている

職場で、くつくつ、くつくつ…
誰かが果物を煮ていた。


胸の奥底にじんわりと暖かい熱が届いた感覚があった。

実家の台所から聞こえる煮物の音。
勿体ないからと部屋の明かりを付けずに、流しにある明かりを灯して暗がりの中に立つ母の後ろ姿。
静けさの中に、くつくつ、くつくつ…

私はこれを知っているんだ。
幸せなことだと思った。
それだけで十分な気がした。