ordinary day

思ったことを気ままに。日々向き合って、自分や生活を心地よく。人を照らせる人間になりたい。音楽やカフェ、旅や自然。

お別れを言いに来たんだね

私は出身地と在住地は違う県だ。

姉もそうで、姉と私は同じ県に住んでいる。いや、「いた」。

引っ越して出身地へ戻っていった。

荷物が出払ってしまったのと、退去確認とのスケジュールの都合で、一晩私の家に泊まりに来た。

県内でも姉は東、私は西に住んでいる。

荷積みが遅かったみたいで、私の家に着いたのは8時半。次の日は家を出るのは7時過ぎ。退去確認の為に戻るという。

「それなら近くのホテルに泊まった方が楽だったんじゃない?」

と私は言った。。

「泊まるにもお金がかかるし…まぁ良いんよ」

と姉は言った。

あぁ、お別れを言いに来てくれたんだね。

多分私たちはお互いそのことを分かっていることを分かっている。

けど、そういうことは一切口にせず、数時間という中で言動に込めて過ごしていたように思う。

翌日の朝、寝巻姿ので寝ぐせのついた私を玄関に残し、「じゃぁまたね~!」と部屋を後にした。

なんとも濃い、不思議な数時間だった。(ごみ捨てをお願いしたので、私の出したゴミを持って出る姿がますます変な感じがした。)