子供の頃、「地域の人に会ったら挨拶をしましょう」と言われてきた
人が居るとしても畑か田んぼぐらいのまち
それでも登下校の時、人がいると、どきっとしながら挨拶をした
この人はどこの家の人か、どれくらいの距離の人まであいさつをするべきか、なんてことを考えながら
年齢があがるにつれて「知らない人と話してはいけません」になった
隣まちの中学の制服を纏った君。学校の周りで人に会ってもお互い挨拶はない
成人した君、もう誰かに何かを言われることは随分と減った
知らないまちに住む、家の周りで人に会っても挨拶はない
でも、ゴミ捨てに行くときだけは違った
ゴミ捨て場では挨拶を交わす
地域の者同士。知らない者同士。よそ者だが。
見えない境界線があるようでない、ないようである