ordinary day

思ったことを気ままに。日々向き合って、自分や生活を心地よく。人を照らせる人間になりたい。音楽やカフェ、旅や自然。

ミニシアターへ足を運んだ今日。

舞鶴の旅、西舞鶴駅から徒歩15分くらいの場所に、cafe&ミニシアター的な場所があったので行ってみた。

凄く、雰囲気がよかった。




こんな風に椅子があって、ゆりかごみたいにゆらゆら揺れる。

天井がレースでこんな風になってて気持ちよかった。


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私が見れる時間帯の上映は

『サマーフィルムにのって』


2020年に公開された、青春コメディ映画。
時代劇が好きな高校生ハジメが、自身で時代劇の台本を書き、映画を撮って完成させる物語。
主人公にぴったりの人が見つからなかったのだが…ある日映画館でぴったりの人物を見つけて懇願して、映画撮影をすすめていく。



普通にネタバレで書いていく。

その見つけた主人公、凛太郎は、未来からタイムスリップしていて、ハジメのことを知っていた。
未来では、ハジメは時代劇の監督として名を広めており、ハジメの作品に感銘を受け全ての作品を遡って見ていたという。だが、デビュー作だけ見当たらなかった。
だからそれを探しにこの時代にやってきた。

凛太郎によると未来には映画はないらしい。
最後は俺が映画を撮るよ。映画はなくならせない。
と映画のクライマックスのシーンでハジメと戦い、約束をして終わる。


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記憶に残った言葉がある。


未来には映画はないという話をしているところ。
その時代は映画は5秒で終わるらしい。
「僕たちの時代は、みんな人の物語に時間を割いている暇はないんだ」
といった。

5秒って………って思った。
起承転結もないのでは??
と「???」が浮かんだんだけど、あることを思い出した。
この間ちょうどTwitterで10分の映画?が海外ではあるというのを見た。
まぁ10分なら出来なくもないと思う。
その時はただ普通に凄いなぁ。と思った。
けど、この言葉をきいて、みんなどんどんどんどん時間短縮して何に時間を使うためにそうしてるんだろうと思った。

ここでまた1つ。

仕事で、『最近時間みてもまだこんだけしか経ってないって思うんです。することないのもしんどいですね。』って後輩が言った。

私は(え?でも時間あるのに、言ってることやらないんだろう?口であれしてみたらいいかなとか言ってるんだからその試作とかしたらいいのでは?)(作業も流しているように見えるから今一度見直しながらしたらいいのでは?)って思ってしまった。
それは私が上手いこと誘導しないといけないのかもしれないけどその話はまた今度。

私たちはどんどん時間短縮して、時間を割いたら良いものを無視してなにに向かっているんだろう。
時間は無いように見えてあるのに。あるのに、無くしている。
って思うのです。
本当は時間をたっぷり使うと良いところに使っていないのではないのでしょうか。


YouTubeさえも長くて見れなくなったから、shortが出てきたり、TikTokが若者は良いみたいなこともきく。
時代の流れはあれど、大事なものや時間は残していかなきゃ。
この先とてつもなく二極化しそう。

今でももうしているのかな。
スローライフ、自分が良いと思ったもので生きてく(このミニシアターもそうだと思う。)

変化、先読み、時間、勉強、成長、寝るのも勿体ないみたいな人たち。

選ぶのは自分だし、それぞれ役割がある。

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もう1つ。

なんでハジメが時代劇を好きなのかを聞かれて語るところ。

「画面を通して、過去と未来と今を繋ぐって凄いことだと思うんだ。わたしも映画を通して繋ぎたい」

みたいなことを言うんだけど、映画の本質だよなぁと思った。
映画だけじゃなくて、きっとお芝居や音楽やドラマもそうなんだと思う。
誰かの物語は、やっぱり人には必要だよ。


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そして、凛太郎役の俳優、金子大地が好きだなぁと思った。
ただ顔と雰囲気がタイプなだけ。
検索したら、役によってはあまり好きじゃない感じもあったので、この役が合っていたのかな。


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全体的に、舞台が高校なだけに、きらきら眩しかったな。
あれだけ自分が掻き立てられるような熱中できる共通のものを、ハジメも凛太郎も持っていてそういうのは人を惹き付けるんだろうな。
熱くて、その熱さゆえに涙してしまった。





素敵な空間、1500円でドリンク付き。
しかもコーヒー美味しい!
こんなの近くにあったら絶対通う。

舞鶴へ行くことがあれば、ぜひ足を運んでほしい。


Seis
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