昨日またまた靴を買いに行った。この間は登山用の靴を買ったけど、普段からよく歩くから疲れない普段使いのできる靴が欲しかったから。
買いに行ったのはとあるショッピングセンターの登山やアウトドやアスポーツ用品が売っているお店。私は店員さんとのやりとりがあまり好きじゃないから、欲しい靴のサイズが自分の取れそうな場所にあれば自分でとって履く。
話しながら選ぶなんてことは滅多にない。大体が声をかけられてから会話が始まる。
そんな昨日はある程度めぼしをつけた靴のサイズが自分の取れる場所になかったから、店員さんにサイズを出してもらうために声をかけた。
最初はただ単にきついとかそういうやり取り。
会話をしているうちに、用途や欲しい機能やスニーカーだと底が薄くて疲れることや、１日歩いて疲れないのを重視していることや、足がむくんで夕方には指が当たって痛くなってくる悩みを伝えた。
今思うと私がものを買う時にこんなに条件があるのは久しぶりかもしれない。
それほど自分が求めている物がはっきりと決まっていたのだなと思う。
店員さんはすごく真剣に答えてくれて（当たり前かもしれないけど）、他の店員さんにも聞いてくれた。その他の店員さんがお店の中で1番、靴や足について詳しいのか途中でその店員さんに接客が交代。
とりあえず私が今どんな風に足を使って歩いているのかと、足の長さと幅を測ることになった。
すると今は踵重心で歩いていて片足だけでも左右でもとてもバランスが悪いということ、靴のサイズは大体合っていて、足の幅はそんなに広くないことが分かった。
ああ、そうか。だからいつの日からか、立っていて自分に軸が通って無いようでなんだか不安定だと感じることがあったのか、歩いていてもどっちかに傾いてしまうことがよくあったんだなと。
きちんと足を使えるために設計された中敷きを下に敷いて立ってみて、店員さんが私に力を加えて踏ん張れるか実験をした。中敷が有るのと無いのとでは大違いだった。もちろん中敷がある方は前後左右どの方面から力を加えられても踏ん張れた。逆に中敷がなかったら全然ダメ。すぐによろけてしまう。こんなにも違うんだなと驚いた。
今は整体にも通っていて、歪みがある状態とない状態で同じような実験をしたのだけれども、そういえば今やったのと同じ結果だったと思い出した。
靴がどうとかより、自分の体の使い方や状態が問題だと改めてここでも思い知らされた。
それを踏まえた上で靴を選んでくれた。
あなたの足の使い方や形に合う靴はこれだとか、この靴だとこのサイズでこの靴だとこのサイズがぴったりだとか。
２つに絞った。１つはすごく履き心地が良いが色が派手で私的にはチャレンジだなーという物。１つは履き心地は最初のには少し劣るが色が好き。
私の苦手な選択をする時だ。
すごくすごくどっちを取るか悩んだ。色々考えた結果やっぱり機能を取ろうと決めた。
そして中敷も買うことにした。オーダーメイドの中敷も作ることができるみたいだったけど、下に敷いて実験した中敷きでも十分効果があると思ったからまだお値段がお手頃なそっちにした。
とりあえずこれを使ってみて自分に合った中敷きの重要性や、やっぱり自分専用のが欲しいと思えた時にオーダーメイドのを買おうと思う。（既に中敷の重要性はわかった気がするけど）
とりあえず前の鞄に引き続き良い買い物ができた。やっぱり自分にとってはお値段がそこそこしたのだけれどもそれくらいの価値があると思えた物。
店員さんに色々話してみてよかったと思った。
そしてこの店員さんは『仕事をしている』と思った。上から目線とかじゃなくて…
昔から靴が好きで靴について足についてすごく勉強したと言う。靴は何十足と持っていて中敷も何十枚と持っていて、この用途でこの靴だとこのサイズと自分も持っている靴のサイズはそれぞれ違うと言っていた。
多分この人は本物だと思った。今日この店員さんに選んで貰えてよかったと思った。
今回の買い物ではっと気付かされたこと。
・買い物はやっぱり出会い。
物との出会い、人との出会い、タイミング。
・どうせ分からないのだからプロ（店員さん）に聞け
今日の人ほど全ての人がそこまで詳しい訳ではないと思うけれども、私よりもそのお店の商品には詳しいはず。求めているものがあるのなら、自分にとって良いものが欲しいなら躊躇せずにそのお店の人に聞くべきだと思った。服だって帽子だってアクセサリーだって料理だって食材だってお酒だって……知らないのは恥ずかしいことじゃない。私なんかよりもそれに精通しているのがそこに居る人達だ。その人達の持っている情報は何もしなければこちらからアクションを起こさなければ開示されないだろう。表面的な情報は直ぐに手に入るだろうけど。入れ込んだ深い部分に接した情報はきっと会話から、こちらの熱心な知りたいから生まれるのだと思う。
目の前にそれらを持った人がいるのなら聞いた方がずっといい物に出会えるはず、逆に聞かない方が勿体ない。
これからもっとそういう姿勢でいたい。（たまに店員さんと会話するのが煩わしい時もあるけれども）
・きちんと仕事をするって、その道のプロって、
極めた人ってこういうこと
相手の意見を聞きそれを踏まえた上でそれに沿ったものを提示する。
それ対して色んな引き出しを持っていて、聞かれたことに当たり前のように相手にわかるようにその場ですぐ対応できる。
今回は特にこのことを強く思い知らされた。そして純粋にかっこいいと思った。
それと同時に私はそういう仕事ってできているのかなと頭をよぎった。できてないなと思う。多分今日の人は好きで好きで気付いたらそれに時間を割いていて、気付いたら掘り下げて勉強していたのだと思う。話していて、表情や口調からそれがビンビン伝わって来るようだった。
私にはそれがない。むしろ休日には仕事のことは考えない。今の私はそう。だけど今日の出来事でやっぱりそういう風に生きたいと思わずにはいられなかった。
・体の歪みや使い方がいよいよ本格的に危険なところまできているということ
健康な体があることって、健康な体を保持することって凄く大事。
年をとったとかで片付けたらいけないと思った。確かに体も使っているうちに磨耗していく。だけどそれはただの言い訳だ。自分が意識してこなかったから、むしろ気にせずに過ごしてきたから、メンテナンスをしてこなかったからそれが今体に表れているのだ。
今は体は歪みまくりだし、寝ても疲れがとれない状態。常に肩と首は痛いし、下手したら頭だって目だって痛い。腰だって起きた瞬間からじわ～っと痛い。生活しているとふくらはぎがむくんで、張ってしんどいし、今は便秘気味で腸内環境も絶対によくない。
気付いたんだからここで改善していかなければならないと思っている。時間はかかると思うけどめげずに頑張る。
長くなったけど、総合的に色んな意味でとても良い買い物ができた話。
