ordinary day

思ったことを気ままに。日々向き合って、自分や生活を心地よく。人を照らせる人間になりたい。音楽やカフェ、旅や自然。

私のバレンタインデー。

バレンタインが近いですね。

毎年、姉妹からと家に送る。
父だけだと母が可愛そうだから2人分。

数年前からホワイトデーにお返しが来るようになった。(母からだけど。しかも私が催促した。笑)

その事についてのお話です。


もう何度も書いてるけど、私の生まれそだった町は田舎だ。
洒落たお店はない。
お返しはスーパーのホワイトデーのちょっとしたコーナーの所から買ったであろう物が送られてくる。
それを見るとなんとも言えない気持ちになる。
温かいような、少し切ないような。
または贅沢とはなにかというような気持ち。
沢山のものは本当に必要なのかという気持ち。


なんともいえない気持ちとは…

あの町には百貨店の催事に来るような、洗練された品物のようなものなどない。
美味しいものは人それぞれだけど…今時で、「○○の国の」とか「○○のパティシエの」と言ったようなものに触れることができないまちなのだ。
そのまちに母はいる。
年も年でネットで取り寄せてまでということもしないし、母はきっとこれからもそういう食べ物に触れることなく過ごしていくのだろう。
(そういうものを必要としているのかと言われればわからない。)
そういう切なさが1つ。

その切なさが引き金になって、あの町からやってきたんだなぁと道や山やスーパーが浮かぶ温かさが1つ。

美味しいものを見つけた時は母に何かを送ってあげようという娘心(?)が1つ。

あの町で生まれ育った私は、今は百貨店があるまちにすぐに行ける距離に住んでいる。
でも私もここにそこまで必要なものがあるとは思えない。
いつかの私の姿なのかな。
母は。
本来の私のいるべき場所なのかな。
あの町は。


なんて感慨深い気持ちになるのが私のバレンタインデー。