ordinary day

思ったことを気ままに。日々向き合って、自分や生活を心地よく。人を照らせる人間になりたい。音楽やカフェ、旅や自然。

花の記憶

桜が咲き始めました。

お日様の温かさは優しい。


花をみると、母のことを思い出す。
母に知らせなきゃと思う。

母は、花を育て、愛でる人だ。
花だけじゃない。
毬藻やサボテン、そのような植物が好きな人だ。
金魚やメダカも。

最近だと、ラベンダーやコキアを野菜畑の隅で育てていた。
ドライフラワーにしたものを実家の花瓶に立てていたり、一面のラベンダー畑にしたいと言っていたり。
何かと、自分が植えて育ったものを写真にとって送ってくる。

種や苗を植えて、芽が出て、成長して、つぼみになり、花が咲き、枯れる。
当たり前のように母は、
「今年はどうだったから来年はああしようか。」
と言い、
「うまく育たなかったのはなにがいけんかったんじゃろう…」
と考える。

何かを育てる。様子を見る。じっくり向き合う。花への喜び。来年の豊富。
端からみたら大きな何かを成しとげたようなことはないかもしれないけど、そういうことが毎日であり、毎年毎年を迎えていることは凄いことだと思う。
それが日々の喜びなのだから、なによりも健全だなぁと、ふと、思う。

私は植物や自然は好きだけれども、育てることは学校の授業でするか、それこそ小さい頃に母と一緒に畑に出た以来はしていない。
何度か何か育てようと考えたことはあったけど、なにを育てたら良いのかお店で見てもピンとこなかったので結局始めることはなかった。


なにより花を見て母を思い出すのは、母のことが好きだからだ。

母のそういうことを話す時の、生き生きした嬉しそうな感じが好きなのだなぁ~と改めて。


桜を見ての私の頭の中でした。