自主出版されている本を多く扱っている
小さな小さな書店に行った。
こういう空間が今私に足りないと思った。
狭い空間にそこそこの数の本が縦やベタ置きで並んでいる。
私を囲んでいる本たちが、全部全部味方のように思えた。
なんだか語りかけてくるような、ふんわりとした、なにか。
これは大きい書店では到底感じることができない。
本の題名も惹かれるものばかりで、あれもこれも手にとって開いてしまう。
なんといっても、本の質感。
材質、紙が一つ一つ違って面白い。
表紙でも、ざらざら、ぼこぼこ、つるつる、ごつごつ…
中の1枚の厚さも微妙に違う。
絶妙なミリ単位の薄さの違いだろうけど。
めくる時の親指と人差し指で挟む圧のかけ具合を無意識に調節していることに気付く。
そして意味もなくずっと指で挟んで感じていたい。
本を触っていたい。
詩集も多かった。
私、詩集のなにが好きかって、余白が多いところなんだなって。
なんだか安心するのはなぜだろう。
感じるってこういうことだった。
客が2人いても結構動きにくい室内だけど、静かでゆったりと
あたたかな時間が流れていた。
三冊の本を購入。