ordinary day

思ったことを気ままに。日々向き合って、自分や生活を心地よく。人を照らせる人間になりたい。音楽やカフェ、旅や自然。

小さな女の子

電車に乗りこもうとした瞬間、何かが私に触れた。


「これって○○に停まりますか?」

下には小さな女の子。

(…………。!!私の降りる駅と一緒だ早く答えてあげなきゃ)

「停まりますよ~」


……………


「ありがとうございます」

「は~い」



電車に揺られながら考えた。
私は良い受け答えが出来ていたのだろうか。
声のトーン、表情、乗り込むタイミング。

私は女の子にこう思って欲しくない。
人に尋ねるという立派な行動が出来る女の子が、こんな風に返されるなら聞かなきゃ良かった。冷たかったって。
次からその行動が怖くなるようなことにはなって欲しくない。

そんなに気にする程のことではないかもしれないし、そんな繊細な子じゃないかもしれない。

でもこういうちょっとしたことは、良くも悪くもその人に積もっていくと思っている。

人は助けてくれるんだ、受け止めてくれるんだ。困ったら聞けば良いんだ!
とその行動がいつになっても変わらずにできて欲しいなと。

大人の私が躊躇してしまうそれを、知らない子に願ったのでした。