「ikeさんは自分の好きをもっと表に出してそれに取り組んでいく方がいいと思う。自分の好きなことにのめり込むタイプだと思うし、そこから得られることがあると思う。上手くできるかとか技術うんぬんを考えるんじゃなくて。好き、楽しいが一番だと思う。さっきのと今のとじゃ目の輝きが全然違うもん。レッスンだけに限らず、推せるものを作るとか好きなことをどんどんやった方がいい。」
今日のボイストレーニングで先生に言われたこと。
先生にこれ歌ってみてって言われた曲と、自分の好きな曲を歌ってからのお言葉。
「そうだった」と「そうなんだよね」という感情になった。
「そうだった」の方は
生きていく上では好きじゃないこともやらなきゃいけない。
好きなことだけをできるわけがない。
役割を果たさなきゃいけない。
という感覚があって、好きなようにやっているように見えて、与えられたものを捌くように過ごしていたなって。
好きとかやりたいの前に、どうしなきゃいけない。求められるものばかりを考えているたように思う。
「好きなことをやった方がいい」という言葉がとても嬉しくて、涙が出そうだった。
でも、それを自分で自分に許してあげられないのが問題なんだろうな。
「そうなんだよね」の方は
それはなんとなく気付いていて、興味がないものは本当に入り込めないこと。
先生に言われた曲は、一応歌えるようにはするけど、その曲を聴く時間があるなら、自分の好きな曲を聴きたいと思ってしまう始末。
仕事でも、好きじゃないことはどうしても、やる気がでないし、なかなか覚えられないし、時間がかかってしまう。でも、仕事だから感情を持たないようにしてする。
裏を返せば好きなことしかやらないになってしまうから。
気付いているから、好きな物ばかりに寄ってしまうのは世界を狭めるのではないかと思って、言われて自分の中に巡り込んだものは一応取り組むようにしているのだと思う。
私は基本、好きなこと、気になることを自分の気が済むまで掘っていく人間なのです。
ものにしても人にしても。
だから沢山のことを同時にするのは頭が混乱するし、人付き合いも (最近は色んな人に会うように頑張っていたものの)本当は少しずつ1人1人どんな人か関わることが向いている。
そして「好きなこと」を公言するのは、ずいぶんと心を開いた人にしかしない人間なのです。
好きに限らず自分を開示という点から。
でも自分では表に出してなくて動じていないふりをしているつもりかもしれないけど、私は分かりやすく出るんだと思う。
人からみると、これが好きなんだなっていうのと、これは興味が無かったり苦手なんだなっていうのがよくわかるんだと思う。(苦手と興味がないを混同はしたくないけど)
まぁ私に限らず人を見ていたら大体わかるよね。自分のことはわからないのに。
隠しているつもりでも体は嘘をつけないらしい。
言われたとき瞬間的に自分の中から、
「好きをもっと前面に出していいし、そうだよ私はこの曲が好きだったんだよなぁ。」
ときこえた。
心に熱い何かが灯った気がした。
「好き」なんだけど、なんだか最近心が動かなかったり、いつかの延長線上なだけでなぁなぁに思い込んでいただけと思っていたことも、ちゃんと好きだった。体は反応していた。
いろんな何かが張り付いて考えが邪魔をして分からなくなっていた。
うたに関しては、
「好き」というのは、
前も書いたけど、自分の想いを歌に乗せて吐き出せるのが嬉しいから、私は無条件に歌うことがすきな訳ではないと思う。
自分の思っているようなことが言葉と音楽になっている、共鳴する、その人の言葉と力を借りて自分の声と想いも乗せる。一緒に歌っているみたいなんだよね。心強いというか、勝手に仲間と居るみたいな感覚。
これは詩や小説を読んでいるときの感覚と似ている。
あと、自分の歌いやすい音域とか、自信をもって歌える曲が歌っていて気持ちいいから、やっぱり私にとっての歌は自分のためだ。
詞とメロディと音域、全て私にはまったとき、それが好きになるんだろうな。
そしたらその先にいる人(アーティスト)をみて、もっと好きになる。
普段の生活でいうと、できている自分が好きだし気持ちいいから、なかなか先に進まない。その気持ちいいところで止まってしまう。ある程度分かったらここでいっかと途中放棄もしばしば。
できない、わからない、どうやるの…その時間が苦痛に思えてしまう。
できない→まだまだ新しくできることがたくさん
わからない→これから分かることがたくさん
どうやるの→これから新しく覚えることがたくさん
と変換できるのが一番いいんだけど。
どうしても、この三拍子にまず落ち込んでしまうから。
『やったことないんだから当たり前!新しい視点や世界がまだまだ私を待っている!』と前向きになれたらいいんだけど。
逆にいえば、そう感じても、知りたい、分かりたい!が芽生えて積極的になれるものが今あればそこは進むべき方向かなと思う。
そして、こんなことを言ってくれる人には感謝だと思う。
レッスンは決められた時間、歌についてなにかしらすれば終わるのだけど、人のことを見て、どうしたらもっと伸びるかとか、楽しくできるかを考えてくれているんだなと感じる。
単純に、自分をちゃんと見てくれてるのも嬉しいし、それをわざわざ本人に言ってくれるのも嬉しい。
そういうところをみてくれる人ってなかなかいない。
ありがたいなぁと思う。