胸がじんわりと温かくなるような
いや、じりじり熱くなるような
甘いような
切ないような
重たいような
軽いような
下降するような
上昇するような
遠いような
近いような
挑戦のような
諦めのような
ずっとそこにあるような
消えてしまいそうな
絞り出すような
溢れ出るような
叫びのような
呟きのような
ぽつりとでた
『憧れなんですよねぇ…』
私のこえだった
出たあとにはっとした。
これは本心だ、戸惑った。
何言ってるんだろう。
急に恥ずかしくなった。
いかに普段、準備した言葉、何年も塗り替えていない言葉で喋っているか。
コーティングされたもの。
ひとつひとつ精査なんてしてらんないけど。
不意に出てくるわたしのこえ。