「アンケートを取っているのでお願いします。」
と高校生の二人組が話しかけてきた。
公園に関するアンケートで、授業の一環として来ているよう。
知らない人から話しかけられると、まず警戒心がある。
で、身なりをみて、制服とわかればやはりどこか安心する。
制服が身元の証明だから。
時間もあったのでアンケートくらい受けようと受けた。
この2人は退屈させないようにきちんと話題を出して話を振ってくれた。
数分だったけど楽しかった。
世界はこんなに広いし、色んな人がいる。
話しかけられると大体の人は応えてくれるのに、いつも八方塞がりになるのなんでだろ。
いきていれば身近にいる人が大体固定されて、その人達以外との会話ってそんなにすることない。
それが窮屈に感じたりする、もしくは話しづらくなる。
これがなんでか自分ではわからない。
私はまだ刺激を求めているんだろうか。
日常に刺激を与えました
って何故か上から言ってきた高校生。
でもたしかにそうだよ、高校生。
面白かったよ、高校生。
私は話したかったんだと思った。
普通に話したかったの。
なんのレッテルもイメージもないただの人間の私で。