旅することは責任が無いことのように思える。
生活の拠点ではない場所。
よそ者、お客様。
無責任に眺めているだけでいい。
自分の身の安全のための責任しかない。
そこでの生活や歴史を、経過をしらない。
これから、この先も知れない。
移動する間の点と点のわずかな接点。
このとき、どうにも人と人との間には対等が無い気がする。
そこに少しの違和感はある。
以前、ビーチバレー大会を見掛けたとき。
応援しているチームがあるわけでもなく、あっちに点が入った~今度はこっちだ。
無責任にただ眺めているだけでいい。
ぼーっとラリーを見ていた。
ああ、私、今なんの責任もないや。
どっちが勝ってもどっちが負けても、大差だろうが僅差だろうがなんの感情もわかないし。と。
選手や父母やコーチはまた違う思いだろう。
人は普段の生活で、自分以外の場所やものや人に対してどれだけの責任を気付かないうちに負っているのか。
こうやってどこかで責任の放棄をして、バランスをとっているのかもしれない。