ordinary day

思ったことを気ままに。日々向き合って、自分や生活を心地よく。人を照らせる人間になりたい。音楽やカフェ、旅や自然。

東京男子図鑑

「東京男子図鑑」

という作品をアマプラで見た。

 

あらすじには

「東京に住む男性の、お金と仕事と女性・人間関係に奮闘しながら年齢を上り詰めていったリアルな回想録」

と書いてある。

1人の男性の学生~40代の半生を振り返るお話。

大学時代に「女はお金を持っている男が好きなんだろう」という体験をしてから、仕事やお金や女に対する概念が生まれ、大企業に勤め、出世を望み、年収を上げていき、意地でも東京に住む…

そんな男性のライフステージで関わってた人がインタビュー形式で「こんな人でしたね」というシーンがところどころに挟まれる。

 

 

感想の羅列(すみません・・)

面白かった。

フィクションにしても、これが一人の人生なんだと思うと。

関わってきた人がどう見ているか、という客観的な視点の方が多く、本人がどういう気持ちでどう動いているかはあまり描写されていなかった。

「友達」というものが出てこなかった。

インタビューや回想の中に「友達?」「いや友達ではないですね」という言葉がいくつも出てきた。

この人は人を信じてないんだなぁって思った。

ずっと何かと戦っているようだった。

上司の「お前は、自分にしかないできない仕事があると思っているだろう?仕事は誰がやっても大差はないんだ。むしろ同じであるべきだと思っている」という言葉が印象的だった。(その言葉でベンチャーに誘われていた彼は退職した)

そのベンチャーで貢献はしたけど、いろいろあり、最終「お前にしかできないことなんてないんだよ」と言われて辞めさせられた。最初の口説き文句は「お前にしかできないんだよ」だった。

皆自分のことに必死なんだなって思った。

自分の進みたいほうへ、必要な人は招き入れ、違うと思ったら自ら退場もしくはさせる。

まぁ、そんなもんかとも思う。

 

 

自分の方が勝っていると思っていたのに、同僚が先に結婚して出世コースへいった。高校時代の仲間だけど少し見下していたやつがマイホームを建てている。

地元からずっと出ずにそこで生きると決めた人、地元から出てそこで生きると決めた人。

最後は彼本人のインタビューシーンになり、こんなニュアンスのことを言った。

「田舎の景色が思い浮かぶんです(彼は千葉の浦安出身)夕方家の明かりがつく瞬間とか。でも今僕は東京に住んでいます。きっとこれからもそうだと思います。そしてこれからもいろいろなことをすると思います。でもそれは言いません。だって僕が何をしようと僕の人生なのだから。」

 

なんか、いろいろ考えちゃったな。

1人の人生をこうやってみるのって本当に面白い。(何度も言うけど、フィクションね。)

普通の人の人生のバックグラウンドはね、見れないから。

言葉で聞いたところで、見れないから。

 

どんな経験も、あとで振り返ってみるとただただ面白いんだなぁ。

ただ過ぎ去ったことなんだなぁ。

その上の今なんだなぁ。

そんな人生であれたらいいな。