PerfectDaysをみた。
トイレの清掃員の日常を、切り取った作品。
1人の人生の日常を切り取るとこんな感じなんだろうと思えるような内容。
毎日同じようなことの繰り返し。
だけど、こうやって見るとその中に色々なことが起こって否応なしに心動かされているのだと。
本当に言葉数が少なくて。
主役の平山さんより関わる人たちのほうがまだ喋っていた用に感じる。
でも、1人暮らしの1日なんてこんなもんだよなぁと思う。
主役の人の数日を覗き見したぐらいで、その生い立ちや何があったのかは本当に想像するしかない。
人の感情や背景を少しの会話と表情と動きで感じ取るしかない。
でもそれって実生活でも同じなんだよなぁ。
平山と姪っ子の会話。
『この世の中はほんとうにたくさんの世界でできているんだ。それは繋がっているようにみえて、全く違う世界のこともある。
お母さんと僕は本当に違い世界で生きているのかもしれない。』
「じゃあ私は?私はどっちの世界でいきてるの?」
それには答えずに
「この先には海があるんだよね?見に行ってみる?」
『今度ね。』
「今度っていつ?」
『今度は今度』
「今度っていつ?」
『今度は今度。今は今。』
ていうやりとりがあって、なんか刺さったなぁ。
どっちの世界でいきるか、どこの世界で生きるかは自分で決めることなのではないかと私は感じたから。
それを自分に問いかけられているような気がしたから。
それぞれの世界があって、どこで生きるか誰といるか、どこまで関わるか。
それは全部自分で決めること。
交わっているようで、わからないことだらけで、私達は個として成り立っているのだと。
平山は、
自分の大事なものがちゃんと分かっている人だった。
私も自分の大事な物、採掘しなきゃ。
いろんなものに覆われて、分からなくなっている。
だから私は、自分の好きなものは好きと嫌いなものは嫌いと主張できる人が好きなんだな。
憧れなんだな。
いやー。ないちゃったよ。
取り急ぎ、見てすぐの拙い感想。